
河原に営巣されたセキレイ科?の巣。
尖ったほうを中心にして巣に収まっている。これはあらかじめ産み落とす際に位置決めされているのだろうか?それはない?抱卵の時の親鳥の動きで自然とこうなるのでしょうか?それにしても転がりづらい絶妙の収まり具合だ。
しかも一見無防備な河原での営巣だからか表面となる側だけにカモフラージュされた色模様が施されている。
これにもただただ感嘆符!
自然に無意味な物はひとつも無いってことですね。
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今日の釣果、空き缶2ヶ、煙草の空き箱、テグス、餌釣り針。
釣り場のゴミ拾いをせっせと実践するほどの奇特家でもない。せいぜいお昼を食べた後のコンビニ袋に入る量の目に付いたゴミを持ち帰る程度。要は<自分のゴミだけ>を各自が持ち帰ればイイことなのだがこれがなかなか出来ないヒトがいる。
特に数十mに及ぶモノフィララインが無造作に棄てられているのを目にすると心が痛む。小鳥や水鳥の足に絡んだラインがどのような結果を生ずるか想像できないのだろうか。
釣りはイメージの遊びそんな想像力の乏しさでは君たち<オバカサン>には到底魚は釣れないのだ!
![383_L[1].jpg](https://blog-imgs-18-origin.fc2.com/f/i/e/fieldreseachtokachi/383_L[1].jpg)
何時頃からか釣りのハウツーものの記事には目が向かなくなった。
イエイエ理由は判ってるんです、好奇心、探究心、あるいは求道心やらの一切合財が薄れ、中途半端な経験値にすがり「他人様から教えをタレられるなんて・・」と、変なプライドが働く。
そして挙句の果てには「これが年寄りの特権だ~」と、居直るのです。判っています出版者様ゴメンなさい。
それでオジサンがフライ誌を手にとったとき唯一目が行くのが巻頭のグラビアページ。
中でもFF誌の津留崎健さんの写真は秀逸、カメラ雑誌と見紛うばかりの写真の中にフライ釣師がいて、鱒がいる。
今回過去のグラビアで紹介できなかった「ツルケン」さんの膨大な写真から厳選したイイとこ撮りの写真集が出版された。「幸福の森 2700kmフライフィッシングの旅」。
釣果自慢の写真にそろそろ飽いたらお奨めです。
<ちなみに私の一昨年の十勝川釣行時の模様と巻末の稚拙フライが掲載されているからと言う訳では決してありませんが!?>

昨年秋、新コンビで十勝入りした“なでしこジャパン”チームの二人が今年はトリオでまた十勝を訪れてくれた。古くからの知人であり世界中の辺境をFF行脚してきた<O嬢>さまと、新宿四谷のプロショップ「ザ・ファンテイル」の<ミユキ>さん、そしてお客様の<S野嬢>。
しかし・・・十勝の川は雪シロが収まる寸前の大雨に見舞われ最悪コンデイション。
増水と濁った川を横目に支流を巡る。サポートのN兵衛さん秘蔵の里川でレインボーを見ることが出来た“なでしこチーム”の歓声に少し肩の荷が軽くなる。
翌日然別湖のミヤベイワナとの初対面にも<黄色い>歓声が聴けた「胃弱の」ガイドはますます肩の荷が軽くなるのでした。

ホンダS600 機械式タコ・メーター
最後のパイロンを廻り終わった前車が横のゴールに滑り込んだ。
いよいよこちらの番だ。心臓の鼓動が非日常だ。誘導されてスタートの白いラインにそろそろと前輪をのせる。グリーンフラッグを持ったスタート係りがアイコンタクトで「いいか?」と聞いてくる。
「ヨクない!出来るならやめたい!」と気持ちは半ベソ状態でも首がコクリとうなずきクラッチを踏んでローギアにシフトする。
スタート係りが両手に持ったグリーンの旗があがる。イチ!旗が上下する、つま先でブレーキを踏んだまま踵で4000rpmまでアクセルを踏み込む、ニ!でクラッチを半分繋ぐ、ブレーキのストッパーが効いたホンダのS800はブルブルと怒ったように震える。サン!旗が大きく下がった!ブレーキをポンと開放して右足のアクセルを思いっきり踏み込む!
右足がガクンと動いてそこで目が覚める。二十代の前半に<ジムカーナ>というモータースポーツに夢中だった。車を使ったスキーのアルペン競技のようなものである。僅か3~4年のことなのにいまだに数年に一度の周期でこんな夢を見る。
この刷り込みの仕業ともいえる夢は多分一生見続けるんだろうね。でも多感な世代だっただけにこんな脳天気な遊びの刷り込みでむしろヨカッタ、よかったと思う。

「ネズミとりなのだ~!」
朝五時起床で然別湖までの約一時間の“通勤”がかれこれ一週間ほど続いた。その間何と2日も「ネズミとり」の現場に遭遇した。それぞれ別の場所である。滑る路面の冬の北海道は全体にスロースピード、したがって取り締まりは殆んど見ない。当然反則金収入ももちろん望めない。だから夏の「ネズミとり」の頻度があがる。でも朝の五時にやんなくても・・・
一回はまだスピードガンの設置中、一回は手前の赤信号が幸いした。40km/h制限を40km/h以上で走行して幸いと言うのは大変不謹慎であります。違反は違反なのです反省します??
しかしです、取り締まりの現場の若いお巡りさんが家に帰り風呂から上がって冷たいビールをグビッとやりながら「ア~ァ今日も一日国民の為にいい仕事をしたな~」と、心から思えるのかどうなのか老婆心ながら気になります。

釣りの合間のインタビュー風景、右のお相手は我らが先輩ガイドminamoさん
「滅びのモノクローム」、1945年の終戦前夜と2002年の現在が交錯しつついよいよ物語は佳境へ・・展開と結末は、もちろん「おせーられない」のです。
さてこの<ハード・ボイルド・ミステリー>?(と、勝手にカテゴリーしちゃったけど)の著者<三浦明博>さん。作品のイメージからさぞかしマッチョな方との印象でしたが事実は小説よりミステリー、どんでん返しで見事に裏切られました。
NHK・BSの釣り番組の取材で然別湖を中心に十勝を訪れた三浦さん、丸いめがねの奥の優しそうな瞳とシャイな物腰は取材抜きで次回ぜひご一緒したい思わせるものでした。
内地では評価の低いレインボー鱒の伝道師としてぜひまた十勝再訪を、三浦さん!
2002年第48回江戸川乱歩賞受賞作の「滅びのモノクローム」。
骨董市で価値を知らない売り手から安価で手に入れたリール<ハーディ・パーフェクト>、一緒に押し付けられたやはり旧い16mmのフィルム。
それを復元して映しだされたフライ釣りの映像がこのミステリーの導入部となり、やがてハンス・ハンターが「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」のクラブハウスとして設立した中禅寺湖の旧グラバー邸が過去の舞台になる。
著者はもちろん現役バリバリのフライ釣り師の「三浦明博」さん。
ここまで書いたらフライ釣り師としては読まずにはいられないはず、まだの方はぜひご一読を。

ミヤベイワナが棲む東大雪国立公園「然別湖」での特別解禁が6月7日スタートした。
スタート時の午前5時標高800mの湖はあいにくの曇り空で恐らく気温は5℃くらい。
しかし昨年同様スタート前の申込者の熱気は寒さも<なんのその>である。
普通の事をやってるはずが何か面白い事やってるよう見えるのかどうかは判らないが?今年は新聞、NHK、民放TV各社、おまけにBSの釣り番組までもが早朝から取材に来てくれた。
一昨年までとはうって変わって「釣り人のマナーが格段に良くなったね」、驚くほど「ゴミが落ちてないね」など周囲から聞かれるようになった事がハードな50日の遊漁期間に携わるスタッフたちの目下の励みと少しの誇りでもある。

Lake Wakatipu(NZ) Pohto by Tabata
最近何かと目にする“団塊”の活字、最終組のワタクシもついつい目が行ってしまう。
先日こんな記事があった。
団塊世代の男女への自分の退職金についてのアンケート。
退職金は誰のもの?では男性の7割が「夫婦のモノ」これに対し女性の半分が「自分のモノ」とキッパリ!また使いみちを7割の男性が「家族か配偶者」に相談するが女性は6割。そして「誰にも相談しない」女性が男性より6ポイント多い。
さらに定年後男性の9割が「配偶者」と暮らしたいと、答えたのに対し女性は「配偶者」を挙げたのはナント6割に留まったという。
昭和元禄、家庭をかえりみる時間すら与えられなかったオトウサンは<負い目>と<せめてもの<罪滅ぼし>の意識がありありなのに対して共働きのオカアサンはしっかり<自立>しておるのですナ~と、退職金にまったく無縁なガイドはあくまでこの記事には他人事。
したがって写真の「湖に一人たたずむワタクシ」は本文とはいっさい関係ありません。

標高800mの湖は晴れ渡っている。解禁を二日後に控え午前6時半集合で準備に入る。
フロート桟橋の設置、貸しボートを保管場所より曳航し釣魚エリアのブイを係留する。
受付のプレハブハウスも到着し、電話と電気もひけた。
国立公園内での50日とは言え遊魚に係わる施設の設置は何かと大変なのです。
明後日の早朝にはこの場所が期待感と熱気で熱くなるのです。

とある所で二日前に<発見>したレインボーです。
50cmをゆうに越えた体長と幅広の体高、見事な下顎、しかし残念な事に眼球は上目使いで生気が欠けている。そうです、瀕死の状態で横になっていたものです。恐らく蘇生の努力も無駄だと思えるほどの弱りようでした。
そしてガイドのお仕事中の今日、浅場に横たわった50㎝近いこれも見事なレインボーをお客さんが見つけました。かろうじてまだ命を保っていましたが力無く泳ぐ様は生命の終焉が近いことを強く感じました。
この接近した時間の二つの出来事、春の命のバトンタッチに偶然立ち会えたように思えてなりません。外的ダメージが見られない様子から、精一杯生を全うしてこの春次世代を残し静かに去って行く、そう思いたいものです。

然別湖固有種<ミヤベイワナ>
半年ぶりに訪れた高地の湖は何時にもまして遅い春、水温も例年より低くまだ透明度の落ち着かない水はいつもの深いブルーで出迎えてはくれませんでした。
そんな中、今年もミヤベイワナに会ってきました。いよいよ今月7日スタートの然別湖遊漁特別解禁「グレートフィッシング・然別」の事前調査です。
調査事項の一つに昨年はじめて試みたミヤベイワナのキャッチ&リリース後の個体へのダメージを推し量る作業がありましたが、殆んどの調査対象魚に傷は見られず個体数の多さか、あるいはバーブレス、シングルフックの奏功か、いずれにせよ懸念が一つ減る。
押し付けにならず、かといって過度に慎重すぎずの小幅で可変的スタンスのレギュレーションで挑むミヤベイワナが棲む湖での「グレートフィッシング・然別」。
今年も始まります。