
釣り友「飲兵衛」氏はやはり名人でした。
その日も河口近くのアメマス釣りで一人気を吐きます。
数本のアメマスはもちろんのこと巨大なウグイまでをも引き抜いた後、極めつけはこの「カレイ」、ちゃんとニンフを口に咥えさせております。
連休二日目の今日はグッと冷え込みが予想されるもなんのその、山上の湖に出撃するらしいのであります。
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ここ当地ではアメマスの評価は昔からいまひとつ低いと言う事実があるようで・・・。
釣師目線からは「レインボーの強さ美しさに比べたらネ~」とか「釣り味がネ~」。「産卵遡上魚イジメはネ~」と言うご意見もありそうだし、サケマス養殖事業者目線で言えば「害魚!」等などの事情によるのかも知れません。
とは言えひとたびこんな魚を見てしまうとそんな事情はどこかへブッ飛び、ガイドサービスの新メニューにって思う事も事実であります。

捨てられていたコーヒー飲料の容器が動物によって掻きむしるように開けられていました。
悲しいかな多分釣人の残していったゴミ。
ただ問題はここは市街地に近くない所、キツネなどの類いなら良いのですが(あくまでも自分たちにとって、彼らにとっては決してよく有りませんが)これが羆だとしたら大問題。
犬よりも嗅覚が勝ると言われている彼らが甘くて魅惑的なゴミと人間とを関連付けて学習してしまったとしたら?
次に来る事態は容易に想像できるはずなのですが。
悲劇では片付けられません!犯罪です。

先日のゲストはフライ釣りも楽しむがテンカラ釣りが得意と言うお二人。
ヒト呼んで「テンカラ兄弟」。
当地では中々お目にかかる機会が少ないこの釣りを見せて頂いた。
なかでもAさん考案の仕掛けは差し障りがあってはいけないので詳細は述べられませんが、ドライにもウエットにも対応しアクションの付いたナチュラルドリフトのテンカラ釣り。
これが驚くほど釣れます!特に毛鉤を喰い損ねても2回3回と出るのにはビックリ。
フライ釣りにも共通する「やっぱり大切なのは“毛鉤さばき”なのだ」を再認識させられた秋の一日でありました。

画像のFFウーマン、今回が10回目のフライフィッシング。
サポートしてくれていた釣友がその場を離れた間にロッドが弓なりになっているのを目撃。
膝の痛みも忘れて駆け寄るも当人リール・ファイトは当然無理だし引きずり上げようにも足場も悪い。ならばとアクセサリー代わり?のような小ぶりなネットを借りてやっとすくったニジマス君は窮屈そうにグニャっと曲げられてシッポがはみ出し状態のなかなかのサイズでした。
今思えば、かけた瞬間から取り込みまで「キャー!」とか「ヒェー!」とかの声を一言も発することなく肝がすわっていたこのFFウーマン。十勝良型レインボーのドライ釣りからネットインまで一通り実釣を経験。
将来オオモノ?

カラフトマスのファースト・ラン 8月の忠類川
前回ロッドを握ったのが10日ほど前の然別湖でのロッドの試し振り。
近頃、ガイド仕事がポツポツだったりあるいは川に行っても下見だったりと釣りに至っては最後が何時だったか忘れるほどしていません。
もっともこれくらいの釣欲加減が釣りガイドにとってはイイのかもしれません。
だって本気出したらお客さん差し置いて釣ってしまいかねませんもん。(あ、決して自慢じゃありませんよ、あくまでも地の利ってやつで・・)

本流の浅場に絶命した50cmオーバーの♂レインボーが・・・
時折目にする50cm越えよりもひときわ体高、厚み共にグンを抜きこんなのと渡り合っても勝ち目はと、思わせる凶暴そうな体躯です。
釣師の視点で思わず「勿体無い」「惜しい」「残念」とエゴ丸出しになりそうな気持ちを控え、釣による死因では無いらしい事を確認し精一杯生きて天寿を全うした事と結論。
河原に上げて鳥たちによる鳥葬と致しました。
これを見たゲストのKさん、その後ガゼンやる気が出たことは言うまでもありません。

東京・四谷のフライショップ
「ファンテイル」さんのお客様を中心とした女性グループが今年も来てくださいました。
アテネオリピックで「大暴れ」したナデシコ軍団にちなんで密かにネーミングしてから早4年のお付き合いになります。
今年は新メンバーも一人初参戦して総勢4名で上陸。
で、釣果の程は新人嬢が最大サイズ、準新人嬢がその次となにやらビミョ~な空気を残す結果となりガイドとしては配慮に欠けていたのではと反省するも、「まぁこればかりはネ~」であります。
帰京後、反省会と称して新人嬢たちが姐さんたちに「シメ」られてはいないだろうか案じています。